住宅ローンを組む際は、事前審査という事から始めます。

購入物件の価格はもちろんの事、諸費用もかかりますので自己資金の確認も行います。

年収を知るための源泉徴収票を提出して頂いたり、カーローンや奨学金などお借入れの状況もお伺いします。

さて本日話題のお客様。属性もよく年齢もお若いですが年収も良い。
ご結婚を機に戸建てを購入されたいとのご希望でした。

お話を聞く限りではすんなりローンも行けそうだなと判断。売主に交渉やら契約日やらを確認しておりました。

「ほかにお借入れやクレジットカードのリボ払い、分割払いなどはございませんか」とお伺いすると、
お客様:リボは先月完済したし分割支払いはこれだけあります。とのご回答。

思ったより多い件数だったので違和感がありました。

こういう場合はお客様にご相談してCIC(個人信用情報)を取得します。パソコンやスマホがあればその場で開示できるので便利なんですよね。

一通りお話を終えて、改めてCIC情報を見てみると、ご申告のない大きな金額の記載を見つけてしまいました。

●●カードと書かれています。お客様に確認したところ、
お客様:「そのカードは一括支払いで使っています」とのこと。

しかしそれにしては残高がおかしい。
私:パソコンかスマホで利用明細を見せていただく事はできますか?これがキーワードでした💦

お客様:カードを2年前に店頭で作ったものの、IDがわからなくて明細を見たことがない(驚)とのお返事

私:ではIDを再発行して頂きましょうお客様:3日かかるそうです

私:ではお電話にて、分割支払いしていない事を聞いてみてください。

お客様お電話中お客様:「はい、え?分割じゃなくてリボ??? えー!すべてリボ払いになってるんですか?」

うわー💦聞いててぞっとしました。「残高聞いてみてください」

お客様:「130万円以上あるみたいです」

知らないって怖いですね。ちなみにそのカードのリボ払いの金利は18%でした。

すったもんだあれこれあれこれ手を尽くしてなんとか無事に住宅ローンを通し、リボ払いもリセットされて新しい生活を始める事ができましたが、知識のないまま、気づかぬままであったら破産一直線だったでしょう。

今気づけたのが不幸中の幸いだったという訳です。

どんぶり勘定だとせっかく家を購入しても、いつかは手放さなくてはいけない時が来てしまうかもしれません。

面倒だったり現実に向き合えなかったり、様々なシチュエーションがあるかと思いますが、ご自身の金融状況は把握しておくことをお勧めします。

ちなみに私は、支出をスマホのアプリに入力しているだけです。現金でも電子決済でもカードでも、使った時に出ていったお金としてカウントしています。家計簿はきっちりつける必要はないと思っています。ご参考になれば!